フローリングリフォームを考える際、上貼りと無垢材のどちらを選ぶべきか迷うことがあります。それぞれの特徴や相場について知り、理想の空間を実現するために最適な選択をすることが大切です。本記事では、上貼りと無垢材の違いやそれぞれのメリット・デメリット、相場を徹底解説します。

1. フローリングリフォームの相場とは?

フローリングリフォームの料金は、使用する材料や施工方法によって大きく異なります。リフォーム費用を抑えるためには、相場を把握し、適切な選択をすることが重要です。

1-1. フローリングリフォームの相場:上貼りの費用

上貼りリフォームは、既存のフローリングの上に新しいフローリング材を貼る方法です。この方法は手軽で、既存の床材を取り外さないため、施工が比較的簡単で短期間で完了します。上貼りの費用は以下の要素に依存します。

材料費:使用するフローリングの素材やデザインによって価格が変動します。一般的な価格帯は1㎡あたり2,000円〜5,000円程度です。

施工費:施工にかかる費用は、業者の料金によって異なりますが、1㎡あたり2,000円〜4,000円程度が一般的です。

上貼りのリフォーム相場は、1㎡あたり4,000円〜9,000円程度が目安となります。

1-2. フローリングリフォームの相場:無垢材の費用

無垢材は、天然木を使用した高級感のあるフローリング材です。無垢材を使ったリフォームは上貼りよりも高額になることが一般的ですが、長期間使用することでその価値が感じられます。無垢材の費用は以下の通りです。

材料費:無垢材の価格は、木の種類やランクによって異なります。一般的に、1㎡あたり5,000円〜15,000円程度となります。オークやウォールナットなど、高級材を使用する場合はさらに高額になります。

施工費:無垢材の施工には技術が必要なため、施工費がやや高くなる傾向があります。1㎡あたり3,000円〜5,000円程度が相場です。

無垢材を使用したフローリングリフォームの相場は、1㎡あたり8,000円〜20,000円程度となり、上貼りよりもかなり高額になります。

2. 上貼りと無垢材の違い

上貼りと無垢材は、施工方法や材料、仕上がりに大きな違いがあります。それぞれの特徴をしっかり理解し、選択に役立てましょう。

2-1. 上貼りの特徴とメリット

上貼りは、既存のフローリングの上に新しいフローリングを重ねる方法です。この方法には以下の特徴とメリットがあります。

施工が速い
上貼りは既存の床を撤去せず、その上に新しいフローリングを貼るため、施工期間が短く済みます。通常、数日で完了するため、リフォーム期間を短縮したい方に向いています。

コストが抑えられる
既存の床を撤去しない分、コストが抑えられるのが最大のメリットです。リフォーム費用を抑えつつ、新しいフローリングにすることができます。

選べる材料の幅が広い
上貼り用のフローリング材は、無垢材よりも豊富に選べるため、デザインや機能性に優れた材料を選ぶことができます。

2-2. 無垢材の特徴とメリット

無垢材は天然の木を使用したフローリングで、高級感があり、長期的な使用にも耐える特性を持っています。無垢材の特徴とメリットは次の通りです。

高級感と温かみ
無垢材は、天然木ならではの美しい木目や色合いが特徴で、部屋全体に温かみと高級感をもたらします。無垢材を使用することで、インテリアに深みを加えることができます。

長寿命
無垢材は、上貼りよりも耐久性があり、長期間使用できます。また、時間が経つことで風合いが増し、味わい深いものに変化します。

健康への配慮
無垢材は、化学物質を含まない自然素材であるため、健康や環境に優しいとされています。特にアレルギーや呼吸器系に敏感な人にはおすすめです。

2-3. 上貼りと無垢材のデメリット

もちろん、上貼りと無垢材にはそれぞれデメリットも存在します。選ぶ際には、これらを考慮することが重要です。

上貼りのデメリット

既存のフローリングが劣化している場合、上貼りをしても床が不安定になることがあります。

素材によっては、上貼り後に床が厚くなり、扉の開閉に支障をきたす場合があります。

無垢材のデメリット

高額であるため、予算を大きく超えることがあります。

天然木は湿度や温度の変化に影響を受けやすく、膨張や収縮が起こることがあります。

3. どちらを選ぶべきか?上貼り vs 無垢材

上貼りと無垢材、それぞれの特徴を理解した上で、どちらを選ぶべきか決めるポイントを解説します。

3-1. 予算に合わせた選択

リフォームの予算が限られている場合、上貼りの方がコストを抑えることができます。予算に余裕がある場合や、長期的に価値を感じる床材を選びたい場合は、無垢材が適しています。

3-2. 施工の速さが重要な場合

急いでリフォームを進めたい場合は、施工が早い上貼りを選ぶと良いでしょう。無垢材の場合は、施工に時間がかかるため、余裕を持って進める必要があります。

3-3. 長期的な価値を求める場合

長期間使用することを考えると、無垢材は時間とともに風合いが増し、価値を感じることができます。高級感や自然素材にこだわりがある方には無垢材をおすすめします。

4. まとめ:上貼りと無垢材、あなたに最適なのはどちらか

フローリングリフォームを行う際、上貼りと無垢材のどちらを選ぶかは、予算や目的、使用する場所などによって異なります。上貼りは手軽でコストを抑えたい方に、無垢材は長期間使用することで価値を感じたい方におすすめです。どちらを選ぶにしても、相場やメリット・デメリットをしっかり把握した上で選択しましょう。

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